やんわり放射線の日記

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放射線技師が気管支鏡検査(Bronchoscopy)受けた感想・受けるコツなど書いてみる❗②

放射線技師が気管支鏡検査(Bronchoscopy)受けた

感想・受けるコツなど書いてみる❗②

 

では、医療従事者の立場から考える 心構えや体験談を記載していきたいと思います。

 

 ネット上では、『苦しい・辛い』と記載されている記事が多く目に付きます。

確かに、楽な検査ではありません。

でも、患者側での目線で 重要なポイントを知っていれば恐れることはありません!

 ※*1

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【まず、大きなポイントとして】

  1. 喉の麻酔薬の散布時は、どんなに『おえぇー』となっても焦らずに 大きく吸い込んで下さい。できるだけ大きく吸い込んで下さい
  2. 検査中は、常に ゆっくり鼻で呼吸することのみに集中して下さい。この一点に集中します。
  3. ツバは飲み込まないで下さい。そのままでも むせません。
  4. 気管支鏡の検査時、追加の麻酔を散布しますが 少しむせますむせた場合は焦らずにポイント②番の《ゆっくり鼻で呼吸する》に意識を集中させて下さい。
  5. 生検(バイオプシー)の際は、少し痛みます。また むせます。この場合も《ゆっくり鼻呼吸》に集中して下さい。

 

これら、5つのポイントを知っているのと 知らないのでは大きく違いが出ます。

 

【大まかな検査の流れは】

 

  1.  まずはカメラの付いた6mm前後の内視鏡ファイバーを口から挿入します。
  2. 気管支の状態を確認します。
  3. 組織を直接採取する生検を行います。
  4. 生理食塩水を入れて洗浄を行います。(この際に、培養用に採取します)
  5. 検査後、約2時間前後安静を取ります。

 

【検査までの流れは???】

軽い鎮静剤(半覚醒)・痰を抑える薬剤等を 肩へ筋肉注射を行います。

少し痛みます。

半覚醒の場合、意思疎通が可能となりリスクを最低限に抑えるメリットがあるためです。また生検時の息止めも可能になります。

 

次に、検査前に霧状の麻酔薬を口から吸入します。

ここが第一関門です!

この時に、どんなに『おえぇ~』となろうとも ここが一番の肝なので

挫けずに《大きく吸い込みましょう!!!!!》

口腔内に麻酔薬が入ると、確実に むせます。しかも苦いです。

ここは、ガマンして下さい。

この後の検査が楽になります。 ここはひたすらにガマンして森林浴でマイナスイオンを胸いっぱいに吸い込む感じで 深呼吸を繰り返し

麻酔薬を喉・気管支に行き渡らせて下さい。

2

 

嚥下反射で、喉の奥に麻酔薬が入ると刺激によりむせますが、麻酔薬が効いてくると

喉が異様に重ダルくなってきます。

 

声が出し辛く、息がし辛くなるでしょう!

そこで、第二のポイント《ゆっくり鼻で深呼吸です》

もしかして、施行する先生が『辛ければ、この辺りで麻酔は止めときましょうか?』と言って頂けるかもしれませんが、そこはガマンです!!!!!

『大丈夫です』と続けて口からの麻酔散布を受けて下さい。

ここで、咽頭内の嚥下中枢を少しでも制御しておかないと 気管支鏡を入れてからの辛さが違います。

 

5

麻酔がかなり効いてくると、話すことが出来なくなります。

声帯周辺まで麻酔が出来た証拠ですね。

カラオケで喉を開いて低音を出す場合と同じで、喉の奥が開きっぱなしの感じが分かると思います。

ここまで麻酔が散布されると、これからの気管支鏡の挿入が楽になります。

 

他の書き込みにて『辛い・キツい』と記載されてる方は、この第一関門を突破せずに(辛くても深呼吸できずに)口腔内の表面だけの麻酔で次のステップへ入るためだと思います。

高齢者の方々より、若い方々は嚥下反射が強いため むせの制御が難しい。

しかも、麻酔が咽頭内部まで効いていない状態で 検査をしなければいけない状況になる!

この点が、『辛い』の原因の1つ目です。

 まずは、この第一関門を突破しましょう!!!

 

実は、この第一関門を突破すると 後は先生方にお任せで 流れは進んでいきます!

 

では、次回は 《検査開始中の呼吸》について記載していきますね。

 

放射線技師が気管支鏡検査(Bronchoscopy) 受けた感想・受けるコツなど書いてみる❗③ - やんわり放射線の日記

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*1:しかし、あくまでも主観が入っている事をご了承下さい