画像屋🌉 検査屋📷❗
私たちの 職種をこう呼ぶ人がいる。
または、画像屋🌉
本当の名称は、放射線技師なのだが
私はこの呼ばれ方が 実は好きである。
鍛冶屋のように 職人気質が溢れているからである。
写真📷を撮るだけの仕事だと思われがちだか、ただ体の写真を撮っているたけではない。
病変や正常でないものを写し出す検査なのだ。
そのためには、正常な体の内部の画像を幾度も見て 正常でないモノがあった時に感じる
『違和感💀』
この感覚を大事にしなければならない。
違和感がなければ 体の病変や変化を見つけることが難しく 診療に役立つ見易い写真📷を診察現場に提供する事ができないのである。
昔、先輩によく言われたことが
『アホでも 分かる写真📷を出さんかい💣❗』
と怒られたものだ。
言葉は良くないものの 確かに的を射ている。
『アホでも分かる』
誰が見ても すぐに病変や変化が分かる写真を提供するということだ。
人の体は、千差万別で100人いたら100通りの検査が存在すると私は思う。
その中から 様々な病体変化を写し出すのが我々の仕事なのである。
昼下がりの のんびりとした午後☕
外来から連絡📲が入った
『今から、腰痛のある方が 検査に下ります
宜しくお願いします~❗』
『は~い❗ 了解で~す❗』
ちょうど、遅めの昼食を終えて 一息ついてから病棟患者さんの検査に取り掛かろうと ゆったりしていた時での時間外検査。
通常、病院では午前中に 外来の患者さん検査を主に行い 午後からは病棟の患者さん検査をするのが一般的だ。
午前中、野戦病院のように待ち合いに殺到する検査待ちの方々
定期検査といって、治療中の経過観察のために 何週間かおきに検査に訪れる方や
他の病院からの紹介状を持って 検査にこられる方などでごった返している。
その間を、救急搬送🏥🚑された方の救急ベットが通り検査室内に吸い込まれていく。
画像屋🌉の私たちも、一般検査の合間に救急検査を割り込ませ
時間⏰と戦いながら検査を過不足なくこなしていく。
そんな午前中が終わった 一息ついた時の外来連絡であった。
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