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やんわり放射線の日記

皆様、はじめまして❗やんわり生きたい放射線です(^^)人生 やんわり生きるのが目標です。宜しくお願いします❗

検査屋📷 ⑥

検査屋📷 ⑥


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『ほんと、勘弁して下さいよ~!
もう、あの人の検査はイヤですから。』
 
 
朝の朝礼時に、若手の技師がボヤいていた。
 
 
無理もない…。
 
 
 
それは、他医院からの紹介MRI検査での話だ。
 
 
 
 
日本には、CT,MRIが数多く存在している。
 

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他の国から見ても 医療大国と異名をとるほど台数がある。
 
 
 
大半の病院には、CT,MRIが導入されており
 
通常のMRI検査などは、予約をすれば
 
約1週間程度で検査ができる。
 
早ければ2~3日だ。
 
 
他の国では、1ヶ月以上検査待ちが出るのに。
 
 
 
 
MRI検査は、1人だいたい20~40分ぐらい
時間がかかる。

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そのため、1日に検査出来る人数が
少ないのである。
 
しかし、日本には台数が多くあるので ほとんど待ちがないのである。
 
 
なんと恵まれた国だろうか…。
 
 
 
 
 
ある日、紹介元のクリニックから当院に
 
頚椎(首)のMRI検査依頼があった。
 

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【いつもお世話になっております。
 頚椎のMRI検査をお願いしたいのですが
 一番早い日程で、いつになりますか?】
 
 
 
紹介元クリニックから、看護師サンが電話を
かけてくる。
 
 
『お世話になっております。
 そうですね~。 一番早くて明後日の
 夕方5時からなどは いかがでしょう?』
 
 
当院の若手技師が対応する。
 
 
【本人様が首に痛みがあり 
 検査を急いで欲しいと申してまして
 明日は予約 空いてないでしょうか?】
 
 
少し、若手の技師は考えながら
 
『では、明日の夕方4:30からの検査に
 割り込ませますね。ただ、検査開始時間は
 必ず厳守でお願い致します。
 それで、大丈夫でしょうか?』
 
 
若手技師は、明日のMRI検査を担当することが
 
分かっていたので 時間調整をして
 
夕方の検査時間を確保する予定で話していた。
 
 
【分かりました。本人様にも そのように
 伝えます。いつもすみません。】
 
 
こうして、明日の検査予約を入れたのだった。
 
 
 
 
 
次の日、紹介患者サンの頚椎MRI検査開始
予定時間になった。
 
 
 
 
若手技師は
なんとか必死に 検査時間を調整して
夕方の検査時間枠を空けて待っていた。
 
 
 
 
しかし、いっこうに患者サンは
来院される気配がない。
 
 
 
 

……。

 
 
 
時刻が、午後5時になろうしていた頃
 
一本の電話が放射線科にかかってきた。
 

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《すんませ~ん。
 
 …ガヤガヤガヤ…
 
 今日、首のMRI検査を予約してる者ですけど
 遅れても いいかなぁ?
 
 …ガヤガヤガヤ…
 
 なんとか、検査できるやろ?》
 
 
もう、すでに検査予定時刻を過ぎているのにと
不快感を出しながら若手技師は
 
 
『本日の検査予約時間が過ぎてますので
 他の予約検査の方もいますので
 本日の検査は無理なんです。
 他の日程に変えさせて頂いても
 よいですか?』
 
 
《なんやて~!少し遅れてるだけやんけ!
 どないなってんねん!?
 
 …ガヤガヤガヤ…
 
 予約しとるんやし なんとかせーよ!
 首痛いねん!》
 
 
 
なかなか、理不尽な物言いである。
 
若手技師は、悩みながらも 色々考え
 
 
『では、7:00からの検査で 対応させて
 頂きます。
 ただ、通常検査時間外になりますので
 時間厳守でお願い致します。
 それで宜しいですか?』
 
 
《おう!分かったわ!宜しくな!
      …ガヤガヤガヤ…  》
 
 
 
そう話すと、電話は切れた。
 
 
 
若手技師は、少し感じの悪い人だと思いながら
1つ気になっていた。
 
 
 
[電話ごしから聞こえてた
 《ガヤガヤ》は何だろう?
 やけに うるさかったけど…。]
 
 
 
そう考えながら 次の検査をこなしていった。
 
 
 
 
 
夕方7時を過ぎた頃、また放射線科に
電話が かかってきた。
 
 
 
《すんませ~ん
 首のMRI検査を予約した者ですが
 
 …ガヤガヤガヤ…
 
 今日、検査キャンセルしといてもらえる?》
 
 
 

 は( ̄□ ̄;)!!?

 
 
『何か、問題でもありましたでしょうか?
 できれば 検査予約を入れているので
 来院頂きたいのですが?
 首の検査は重要ですし。痛みもあると
 言われていたので。』
 
 
 
 
《ちゃうねん!検査行きたいけど
 
 …ガヤガヤガヤ…
 
 今は、行かれへんのよ~!!》
 
 
 
『え? どうされたのですか???
 大丈夫ですか???』
 
 
 
《いまなぁ~ パチ屋におって
 
 …ガヤガヤガヤ…
 
 めちゃ、出玉が出とるんよ~!
 
 …ガヤガヤガヤ… 
 
 ここを、離れられへんねん!
 
 検査時間が近付いてきたら 出玉が
 
 大当たりしよるねん!困るわ~(笑) 》
 
 
 

はぁ?( ´Д`)?

 
 
 
話を聞くと、どうやら 昼からパチンコ屋に
行っていたらしく 
 
検査時間が迫ってきた時に
毎回、大フィーバーが出てパチンコ台から
離れられなく なっていたようだった。

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電話の最後に、その患者サンは
 
《これから出玉が 出るぶん
 先生らが 金払ってくれるんやったら
 今すぐに席を離れれるねんけど
 
 …ガヤガヤガヤ…
 
 そうはイカンやろ~!
 悪いけど 検査キャンセルしといて~!
 
 …ガヤガヤガヤ… 》
 
 
と言って電話を切ったらしい……。
 
 
 
 
 
 
朝の朝礼で、鼻息を荒くして 
 
若手技師は一部始終を報告していた。
 
もう、あの人の検査は担当したくない
 
と何度も言いながら。
 
 
 
 
 
 
 
日本の国は、検査装置の台数に恵まれている。
 
他国では、1ヶ月待ちになる検査でも
 
1週間以内には検査できてしまう
 
医療大国である。
 
 
 
 
しかし、患者サン ご自身に危機感がなければ
早期発見、治療は難しい…。
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今回の患者サンも、無事に何事もなく
他の施設でMRI検査を受けられていることを
願うのであった。
 
 
では、また次回に…。