検査屋📷 ②
検査屋📷 ②
外来からのコールの後 少ししてから救急用のベットに乗せられて一人の年輩男性が
撮影室に入ってきた。
腰痛があるため、腰骨のレントゲン検査依頼で
廻ってきたのだ。
『まずは、腰のレントゲンを撮りますね~❗』
『痛みはどうですかぁ?』
【さっきは、かなり痛かったけど今は そこまで痛くないで~。】
と、意外とアッサリとした返答をする年輩男性に 少し拍子抜けしながらも
少し違和感を覚える。
まずは、腰骨の検査を開始した。
検査をしながら、会話ができる方には色々症状
などを聞きながら 圧迫骨折がないかなど考えながら検査をしていく。
『右腰を上げて頂いて 向こう側から横向きになりますね。痛みは大丈夫ですか?』
『はい、また息を止めて下さいね~❗
お疲れ様でした~❗』
腰骨の検査は終了し、外来診察に戻られた。
また、お昼からの業務開始まで 時間があり
ゆったりしていた時に
外来からのコールが鳴る。
『急変です❗
至急、救急処置室までポータブル撮影に来てください❗❗』
【えっ⁉
救急車🚑が到着した音とか 聞こえてないけど何の患者さんやろう?】
ポータブル撮影装置を用意してよくわからないまま救急処置室に向かった。
救急処置室には、先程の腰痛の方らしき人が
体に電極のコードをつけられ
口には太いチューブを入れられた挿管状態で仰向けに寝かされていた。
周りのスタッフも緊迫しながら処置をしている。
挿管チューブ位置などの確認もかねての
胸部レントゲン撮影📷である。
検査後、診察待ちをしていた時 急にまた腰痛が酷くなったと言っていたら
みるみる顔面蒼白になり 倒れたそうだ。
状態が少し安定したところで すぐに腹部の
CTを撮影すると。
『やっぱりありましたね❗』
と、主治医と話をする。
お腹の中にある 大動脈に大きなコブがあり
大動脈瘤であった。
そのコブから 少し血液が漏れ出ているような
画像を見て
《大動脈瘤の尖通だね。出血箇所が一時的に止まっていたけど 再出血したようだ。
緊急手術だね。間に合うといいけど…。》
と主治医も指摘する。
大動脈瘤からの破裂などは 痛みを伴ったと同時に意識を失うことがある。
今回のケースは、瘤に穴があき出血
痛みを伴ったが 一時的に腹膜等で その穴に蓋をした状態になっていた。
しかし、血圧等の変動により 再出血をし
一気に血圧が低下 意識不明に陥った。
腰痛といっても 一概に侮れないのである。
医療現場では、このような事も少なからず経験する。
何気に 腰痛でご家族と病院に来院し
大手術までに発展するケース。
やはり、自分の体を守れるのは 自分自身なのである。
違和感を感じたら ほっておかないことだ。
『皆様、ここまで読んで頂きありがとうございました。拙い文章力しかないため イマイチですが 今後もこのような話を上げてみたいと思います。
この話が 実話かどうかは皆様の御判断にお任せ致します。
では、また次回までm(__)m』
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